hostsファイルが反映されない場合の対処法
サーバーの移転時、DNSを切り替える前にサイトの動作を確認したい場合は、hostsファイルを使って確認します。パソコンの設定ファイルを少し変更するだけで簡単にサイトの確認ができるのでとても便利です。 ただ、最初はなかなかうまく反映されないことが多いです。またhostsの設定は頻繁に使うものではないので、忘れてしまいがちです。そこで今回はhostsファイルが反映されない場合の対処法について、解説いたします。
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ブラウザのキャッシュ
まずは基本的な事ですが、ブラウザのキャッシュを疑ってみましょう。
ブラウザのキャッシュをクリアすると、結構手間がかかります。手軽に出来るスーパーリロードをおススメします。
詳しくはWebサイトの更新が反映されない時には、スーパーリロードをご覧ください。
パソコンの再起動
何らかの原因でhostsファイルの変更が認識されない場合があるので、パソコンを再起動すると上手くいくことがあります。
パソコン上のDNSキャッシュをクリア
DNSのキャッシュのクリア
通常はパソコンを再起動すると、DNSのキャッシュはクリアされます。 それでも上手くいかない場合、パソコンを再起動したくない場合は下記の方法でDNSのキャッシュのクリアします。
コマンドプロンプトを開きます。
ipconfig /flushdns
と入力してください。
「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されたら、DNSのキャッシュが削除されています。
DNSのキャッシュが削除されているか確認
DNSのキャッシュが削除されたかを確認する場合は、コマンドプロンプトを開き、
ipconfig /displaydns
と入力します。
例えばhostsの設定を202.210.8.14 okuden-labo.com
としていたら、
Aレコードの値は同じになっているはずです。
hostsが参照されているか確認
コマンドプロンプトでping ドメイン名
を入力して、hostsが参照されているかを確認しましょう。
例えばhostsの設定を202.210.8.14 okuden-labo.com
としていたら、下記のように表示されます。
hostsファイルの設定を再確認
hostsファイルの設定や記述方法が間違っているかもしれません。hostsファイルの記述内容をご確認ください。下記のように記載されているでしょうか?
[移行先のサーバーのIPアドレス] [半角スペース] [ドメイン名]
たとえば、移行先のサーバーのIPアドレスが123.456.789.01
でドメイン名がokuden-labo.com
の場合なら、次のように記載します。
123.456.789.01 okuden-labo.com
【補足】hostsとは
hostsファイルは、OSの設定ファイルの1つで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルです。通常、ご利用のパソコン毎に存在していて、そのコンピュータにのみ参照されます。
hostsファイルをローカル環境に設定すると、DNSへの問い合わせの前に参照されるため、hostsファイルの設定が優先されます。この性質を利用することで、ドメインを切り替える前に、新サーバーでの動作確認が可能になります。
なお、hostsファイルの設定を行ったパソコンのみ表示・動作確認ができます。複数のパソコンで確認する場合は、パソコン毎に設定する必要があります。