IMAPを使用してメールを受信する場合、すべてのメールがサーバー上に保存されます。一方で、POPを使用してメールを受信する場合は、メールソフトの設定によって「サーバーにメールを残す」かどうかを選択できます。たとえば、「10日間だけサーバーに残す」という設定にしている場合、10日が経過したメールは自動的にサーバーから削除される仕組みです。

しかし、設定の不備や何らかの原因により、サーバー上のメールが削除されずに残り続けることがあります。

通常、メールソフトでメールを設定した時点では問題なく受信できているように見えますが、サーバーの容量がいっぱいになることで、新しいメールが受信できなくなり、この問題に気付くケースが多いです。この場合、一時的にサーバー容量を増やせばメールの受信は可能になりますが、その後もメールが溜まり続け、再び容量がいっぱいになる可能性があります。

サーバー上のメールを削除するだけであれば、Webメール(サーバーにアクセスしてメールを管理する機能)を使って手動で削除することが可能です。しかし、これも根本的な解決策にはならず、時間が経つと再び同じ問題が発生します。

では、どのようにすればサーバー上の不要なメールを削除し、問題の再発を防ぐことができるのでしょうか?
今回は、このような場合の具体的な対処方法をご紹介します。

目次

メールソフトの設定を確認

まず最初にメールソフトの設定を確認してください。

POPで受信しているか

メールソフトのアカウント設定をご確認ください。
outlookの場合は、アカウントの種類のところです。
POP3であれば問題ありません。IMAPになっていたら、POPに変更する必要があります。

なお、複数の端末で受信している場合は、すべての端末をPOPに変更する必要があります。1つでもIMAPにしていると、サーバーはIMAPになり、サーバー上にメールが残ってしまいます。

pop

ただ、一度IMAPにしたものは簡単にPOPに変更することはできません。
IMAPからPOPへ移行する方法は下記のページをご覧ください。

OutlookでIMAPからPOPへ移行する方法

サーバーへ残す設定になっているか

メールソフトのメールの詳細設定をご覧ください。

①だけにチェックが入っていると、メールがサーバーに残り続けるので、①と②にチェックをいれ、保存する日数を入力してください。通常保存の日数は10~14日がおすすめです。

detail

メールのアカウントの削除と追加

サーバー上のメールをすべて削除するには、メールアカウントを削除するのが良いでしょう。

例えばエックスサーバーの場合は、コントロールパネルのメールアカウント設定より、該当のメールアカウントの削除のボタンを押します。

Xserver01

次に同じメールアカウントを追加すれば、元通りメールが受信できるようになります。
メールアカウントよりメールを追加します。

Xserver02

ただ、この時メールのパスワードを変更してください。 パスワードを同じにしていると、IMAPで設定してる端末からから接続できるので、再びIMAPの設定に戻ることがあるからです。

これでサーバー上にメールが残っていない状態になりました。再びメールが残り続けることはありません。

最後に

サーバー上のメールが消えないのは、メールを受信している端末のメールソフトのどれかがIMAPになっている可能性が高いですが、webメールで受信したり、サーバーの移動や仕様の変更によるものかもしれません。いずれにしてもメールのアカウントを一度削除すれば、元に戻ります。