WordPressを静的HTMLに変換する方法
- WordPressのサイト自体を使わなくなったので、サイトをバックアップして残しておきたい。
- WordPressのサイトが重いので、静的なHTMLにして表示スピードの高速化、セキュリティを強化したい。
- WordPressでサイトを作ったが、ほとんど更新していない。WordPressが使いにくいのでWordPressをやめてシンプルなHTMLで運用したい。
- WordPressのテンプレートで作ったランディングページを静的なHTMLにしたい。
このような用途で、WordPressサイトを静的なHTMLにしたいと思っている方のために、簡単に出来るWordPressの静的HTML化の方法をご紹介します。
目次
WordPressをhtml化する上での注意点
WordPressをhtml化する上で、いくつか注意点があります。
以下の点を踏まえてhtml化するかどうかを検討してください。
静的htmlにすると一部のコンテンツが正常に動作しない
下記のようにWordPressで動的に動いているものは動かなくなります。
- フォームや検索などのプラグイン
- googleマップなどの地図
- サーバーで動的に生成・取得して表示させるコンテンツ
別のドメイン、別のディレクトリで利用する場合
プラグインやソフトの設定では基本的に絶対パス、ルートパスで記載されていることが多く、ドメインやディレクリが異なると動作しなくなる恐れがあります。
静的HTMLに変換する方法
WordPressのプラグインを使って静的HTMLに変換
以前はStaticPress、WP2Staticなどのプラグインがありましたが、2021年1月現在で正常に更新されているのはSimply Staticだけのようです。
Simply Staticの特徴
- WordPressサイトへのリンクは絶対URL、相対URL(ルートパス)、またはオフラインで使用するように構成されたURLのいずれかに置き換えられる。
- ルートディレクトリで使う場合は、相対URLが良い
- エラーがあった場合は、エラー箇所を表示してくれる
フリーソフトで静的HTMLに変換
かつては「Website Explorer」、「WeBoX」などを使っていましたが、しばらく更新されておらず、2021年1月現在の時点でまともにに使えるのはHTTrackというオープンソースのソフトだけです。
HTTrackの特徴
- WindowとLinuxの両方で使える。
- Windows 10(64bit)の場合はをダウンロードページにてhttrack_x64-3.49.2.exeをダウンロード。
- 設定がシンプル。細かい設定は無い
- 日本語表示可能
- サイトを相対パスで保存するので、ローカル環境でサイトが見られる
- エラーがあった場合は、エラー箇所を表示してくれる
まとめ
WordPressを静的HTMLに変換する場合、HTTrackを使うと簡単に作業が進められます。パスを指定して保存できるため、使い勝手が良く、特にシンプルなサイトであれば十分に対応可能です。ただし、細かな設定や調整はできない点にご注意ください。
もし、より詳細な調整や本格的なバックアップが必要な場合は、LinuxのコマンドやPythonを利用してサイトをスクレイピングする方法もあります。ただし、この場合は専門的な知識が必要となり、開発環境を整える作業も伴うため、手軽に行える作業ではありません。ご興味がある方は、ぜひ関連情報をインターネットで調べてみてください。
なお、「WordPressを静的HTML化してみたけれど、うまくいかない」とお困りの方は、以下のリンクからご依頼ください。