これまで約20年にわたってさまざまなレンタルサーバーを利用してきましたが、スピード、安定性、信頼性を総合的に判断すると、エックスサーバーが最も優れていると感じています。 レンタルサーバー市場でも、さくらやロリポップを抑えてシェアNo.1に位置しており、多くのユーザーに選ばれ続けている実績があります。

エックスサーバーにて2023/12/01に公式のアナウンスがありました。
https://www.xserver.ne.jp/news_detail.php?view_id=11767

もし「どのレンタルサーバーが良いですか?」と聞かれたら、私は迷わず「エックスサーバー」と答えています。 VPSやAWSのような特殊な機能を必要としない限り、一般的なWebサイト運営ではエックスサーバーを採用すれば間違いありません。 ここでは、15年以上エックスサーバーを利用してきた体験を踏まえて、エックスサーバーの魅力を詳しくご紹介します。

目次

  1. 複数サイトを効率よく運用できるコストパフォーマンス
  2. 常に最新スペックのサーバーへ自動移行できる仕組み
  3. 障害がほとんど発生せず安定運用を実現する信頼性
  4. レスポンスが早く丁寧なサポート体制
  5. 利用者のニーズに応える便利機能
  6. 最後に

1. 複数サイトを効率よく運用できるコストパフォーマンス

エックスサーバーのスタンダードプランは、月額1,000円程度です。1つだけサイトを運用するとなると月1000円は 高く感じるかもしれません。ただ、エックスサーバーは高性能CPUや大容量メモリを搭載しているため、複数サイトを同一環境で安定して運用できます。 大量の同時アクセスにも耐えられるため、サイト数が増えてもパフォーマンスを損なう心配はありません。 さらに、ドメインを1つ永久無料で取得できる特典を利用すれば、複数サイト運営時のコストをさらに抑えられます。

ちなみに、そこまでアクセスが多くないサイトであれば、20個ぐらいのサイトを運用しても大丈夫です。

「とにかく安く1サイトだけ運用したい」という場合には、エックスサーバーと同じ基盤を使うスターレンタルサーバーのライトプランをご検討ください。

スターレンタルサーバー

2. 常に最新スペックのサーバーへ自動移行できる仕組み

多くの他社レンタルサーバーでは、サーバーのスペックを契約後にアップグレードするのが難しく、プラン変更やサーバー移行が必要になります。 特にメールアカウント数が多い場合、移転作業の負担とリスクが大きくなるので、移転を躊躇されるところも多いです。

一方エックスサーバーでは、5年に1回程度のサイクルで最新サーバーへの自動移行を提供しているようです。移行作業はほぼ全自動で、メールデータを含むすべての情報を引き継ぎます。 この仕組みによって、PHPやデータベースのバージョンアップに伴うセキュリティリスクを気にすることなく、常に最適な環境を維持できます。

メールサーバーが変更になるので、メールソフトの設定を一部変更する場合があります。

3. 障害がほとんど発生せず安定運用を実現する信頼性

これまで他社のレンタルサーバーでは、たびたび障害に遭遇し、そのたびに対応に追われることがありました。しかし、エックスサーバーでは長年にわたり大きなトラブルを経験したことがほとんどありません。たまに障害が発生することがあっても、復旧対応が早く、安心して運用を続けられています。

以前は別のレンタルサーバーでWordPressサイトを運営していた際、編集画面の動作が極端に遅くなるなど、サイトの不安定さに悩まされていました。ですが、エックスサーバーに移行してからは、そうした問題が解消され、快適に管理・更新できるようになったことがあります。

4. レスポンスが早く丁寧なサポート体制

エックスサーバーは電話サポートにも対応していますが、私は主に問い合わせフォームを利用しています。公式サイトには「24時間以内に返信」とされていますが、実際には数時間以内に対応してもらえることも多く、スムーズなやり取りができてとても助かっています。

技術的な質問をすることが多いのですが、どの問い合わせに対しても、内容を理解した上で、分かりやすい回答をもらえます。

他社のサーバーでは、契約者本人でないと対応してもらえない場合もありますが、エックスサーバーは指定した連絡先にも丁寧に対応してくれます。そのため、クライアントから依頼を受けて他の方のサーバー管理を行う際にも、非常に助かります。

5. 利用者のニーズに応える便利機能

エックスサーバーはユーザーの要望やWeb技術の変化に敏感に反応し、必要な機能をいち早く導入してきました。私が特に便利だと感じる機能は次のとおりです。

(1)無料独自SSLの事前設定が可能

通常、無料SSLを使っているサイトを別のサーバーへ移転すると、一時的にサイトが表示されなくなる「ダウンタイム」が発生することがあります。 しかし、エックスサーバーでは、移転時に「独自SSL設定追加」機能を使うことで、このダウンタイムを避けることが可能です。

詳細は下記のURLをご覧ください。

エックスサーバーで無料独自SSLを事前に設定する方法

(2)WAFの柔軟なルール設定が可能

WAF(Web Application Firewall)を導入することで、Webサイトへのサイバー攻撃(XSSやSQLインジェクションなど)を防ぐことができます。 しかし、WAFの設定によっては正常な動作に支障が出てしまうこともあります。 エックスサーバーでは、WAFの設定を以下の項目ごとに個別に調整できるため、CMSやシステムに合わせて柔軟な対応が可能です。

  • XSS(クロスサイトスクリプティング)
  • SQLインジェクション
  • ファイル操作
  • メール送信
  • コマンド実行
  • PHP処理

他のサーバーでは、WAFを「オン」または「オフ」のどちらかしか選べないこともあり、不具合が起きた場合に対応が難しくなります。 その点、エックスサーバーのように細かく設定できると、セキュリティを保ちながら安定した運用がしやすくなります。

なおセキュリティを向上させるためには、可能な限りWAFは有効にして運用するのがおすすめです。

(3)ドメイン初期化機能

ウイルス感染などの際、ドメイン初期化機能を使う事で対象ドメインのデータと設定を一括でリセットできます。

(4)PHPバージョンの切り替えを自由に実行

古いバージョンのCMSや独自スクリプトを運用する際に、必要なバージョンで動作させられます。

(5)14日分の自動バックアップを標準提供

Webデータ、メールデータ、データベースを毎日バックアップ。
追加料金なしで復元できるため安心です。

6. 最後に

長年にわたり多くのレンタルサーバーを使ってきた経験から言えるのは、総合的なコストパフォーマンス、安定性、サポート品質を考慮した場合、エックスサーバーが最適解だということです。 特に「複数サイトを安定運用したい」「サポートの迅速さと丁寧さを重視したい」という方には、ぜひエックスサーバーを検討していただきたいと思います。