OutlookのIMAPメールを安全にサーバー移行する方法
メールサーバーを移行するとき、メールソフトをIMAP設定にしていると、サーバー切り替えのタイミングで過去のメールがすべて消えてしまうことがあります。そのため以前は、一度POPに変更してから移行し、サーバー切り替え後に再度IMAPに戻す方法を推奨していました。
しかし、Outlook には IMAP のままメールを移行できる方法があることが分かりました。
今回は、その具体的な手順を詳しく説明します。
目次
- Outlook に新しい IMAP アカウントを追加
- Outlook 上で旧アカウントから新アカウントへメールを移行
- 他の端末や Web メールで同期を確認
- 旧アカウントの削除
- 最後に
1.Outlook に新しい IMAP アカウントを追加
まずは、新しいメールサーバーの IMAP アカウントを Outlook に追加します。 設定方法は下記の記事をご覧ください。
2.旧アカウントから新アカウントへ移行
次に、Outlook上で旧アカウントから新しいIMAPアカウントへメールを移行します。
メールの移行方法
- 受信トレイの個別メール:対象メールをドラッグ&ドロップで移動
- フォルダ単位:まとめてフォルダごと移動しても問題なし
フォルダを移動するときには確認メッセージが表示されますので、「はい(Y)」をクリックしてください。
また、フォルダを右クリックして「フォルダの移動」を選び、移行先のフォルダを指定する方法でも移行可能です。
送信済みメールの移行について
Outlook では「送信済みアイテム」フォルダの保存を有効にすれば、送信済みメールも同期されます。
設定確認方法
- Outlook を開き、「ファイル」タブから「オプション」を選択
- 左メニューで「メール」をクリック
- 「メッセージの保存」欄にある「送信済みアイテムフォルダーにメッセージのコピーを保存する」 にチェックが入っているか確認
チェックが入っていれば、送信済みメールも新しい IMAP アカウントに反映されます。
3.他の端末・Web メールで同期確認
移行作業が終わったら、他の端末や Web メールでもメールが同期されているかを確認します。
注意点
フォルダを大量に移動した場合やデータ量が多い場合、反映には時間がかかることがあります。すぐに同期されない場合でも、しばらく待てば順次反映されます。
ただし、ご利用中のレンタルサーバーやメールデータ量によっては、今回の方法でもうまく同期されないケースがあります。
そのため、いきなり全データを移行せず、最初に一部のメールでテスト移行を行い、問題がないことを確認してから本番移行する ようにしてください。
4.旧アカウントの削除
メールデータがすべて移行され、他の端末等での同期を確認した後、旧アカウントをOutlookから削除します。
左上のファイルをクリックし、「アカウント設定」から「アカウント設定」を選択します。
アカウント設定の画面が開くので、旧アカウントを選択し、「削除」クリックしてください。
5.最後に
これで、Outlook を使った IMAP メール移行が可能になります。
従来の「POP に切り替えてから移行する方法」より手間が少なく、スムーズに作業できるのでおすすめです。